日本のグルテンフリーについて

日本の食事で気をつけること

**こちらのページは覚書も兼ねており、情報は随時更新しています。

日本での食事には、予想しない食品や調味料に小麦由来の材料が使われている場合もあります。

現状、日本のグルテンフリーへの対応や表示方法には明確な基準が定まっていないため、店舗や事業者によって考え方や運用が異なる場合があります。そのため、「グルテンフリー」という表現が必ずしも同じ基準で使われているとは限りません。

交差接触(コンタミネーション)、調理器具の共用、原材料、調理方法に関する情報についても、明確に提供されていない場合があります。セリアック病、小麦アレルギー、または厳格なグルテンフリー食が必要な方は、原材料や調理方法についてレストランへ直接確認することをおすすめします。

隠れた小麦について

ここでは、日本の食品や調味料の中で、小麦が含まれている場合や、原料の確認が必要な場合があるものを一例として紹介しています。日本語表記も併記していますので、原材料表示を確認する際の参考としてご活用ください。掲載している内容はあくまで一例であり、この一覧にない食品や調味料にも小麦が使用されている場合があります。

▼小麦由来またはグルテンを含む可能性がある原材料名

【穀物・穀物由来】

  • 小麦 (Wheat)
  • 大麦 (Barley)
  • ライ麦 (Rye)
  • 押し麦 (Pearled barley / Rolled barley)
  • もち麦 (Glutinous barley / Waxy barley)

【小麦・グルテン由来】

  • 小麦グルテン ( Wheat gluten)
  • 小麦たん白/小麦蛋白/小麦タンパク/小麦たんぱく (Wheat protein)
  • セイタン (Seitan/gluten meat)
  • パン粉 Breadcrumbs (made from wheat bread)

【調味料・発酵調味料】

  • 醤油 Soy sauce (traditionally contains wheat in Japan)
  • 麦芽 (Malt )
  • 麦芽エキス Malt extract (usually from barley)

▼原料由来により念のため確認が必要なもの

以下に挙げた原材料は、小麦由来とは限らず、大豆・トウモロコシ・乳・酵母・肉・魚など、さまざまな原料から作られている場合があります。気になる場合は、「小麦を含む」などの表示の有無、原料の由来を確認することをおすすめします。

【糖類・甘味料】*製品によって原料や製法が異なるため、必要に応じて原材料表示をご確認ください。

  • 麦芽糖 (Maltose) 
  • 麦芽飴 (Malt syrup / Malt extract syrup)
  • 水あめ/水飴/水アメ (Starch syrup/glucose syrup )
  • ブドウ糖液糖 (glucose syrup)
  • 米あめ/ もち米あめ (Rice syrup / Glutinous rice syrup)

【加工たん白】

  • たん白加水分解物/蛋白加水分解物 (Hydrolyzed protein)
  • 植物性たん白加水分解物/植物性蛋白加水分解物 ( Hydrolyzed vegetable protein (HVP))
  • 植物性たん白/植物性蛋白/植物性タンパク (Vegetable protein)

【でん粉由来の加工原料・甘味料】

  • デキストリン (Dextrin)
  • 加工でん粉/加工澱粉/加工デンプン (Modified starch (source should be confirmed))

【食品添加物・調味料】

  • 調味料・調味料 (アミノ酸等))(Seasoning / Seasonings)
  • 香料 (Flavoring / Natural flavoring)
  • 増粘剤 (Thickener)】

【そのほか】

  • Oats (オーツ麦)
    オーツ麦自体にはグルテンは含まれていませんが、生産・輸送・加工の過程で交差接触(コンタミネーション)が生じる可能性があります。

おもな食品の一例

ここでは、日本のレストランメニューの中で小麦が含まれている可能性のある料理の一例を紹介していますが、掲載されていない食品にも小麦が含まれている可能性もあります。アレルギーをお持ちの方は、注文前に必ずレストランスタッフへ原材料や調理方法をご確認ください。

調味料・たれ類
お醤油
(Soy sauce)
日本では比較的多くの料理や調味料に使用されています。
味噌
(Miso)
種類や製品によっては小麦を含む場合があります。
穀物酢
(Grain vinegar)
原料は製品によって異なりますので確認が必要です。
出汁( だし )
(Soup stock)
醤油や調味料が使用されている場合があります。
ラーメンのスープ
(Ramen soup)
スープやタレ、麺の原材料は店舗や商品によって異なります。
カレールウ
(Curry roux)
一般的に小麦粉が使用されることが多いです。
シチュー
(Stew roux)
一般的に小麦粉が使用されることが多いです。
ウスターソース / とんかつソース
(Worcestershire sauce / Tonkatsu sauce)
小麦を含む原材料が使用されている場合があります。
ポン酢
(Ponzu sauce)
一般的に醤油が使用されることが多いです。
めんつゆ / 白だし
(Noodle soup base / White dashi)
一般的に醤油が使用されることが多いです。
焼き肉のたれ
(Barbecue sauce)
醤油など、小麦を含む原材料が使用されている場合があります。
オイスターソース
(Oyster sauce)
製品によっては小麦を含む原材料が使用されている場合があります。
ソース / ドレッシング
(Salad dressings)
製品によっては醤油など、小麦を含む原材料が使用されている場合があります。
▼加工食品・惣菜
天ぷらの衣
(Tempura batter)
通常、小麦粉で作られる場合が多いです。
かまぼこ・ちくわなどの練り物
(Fish cakes (kamaboko, chikuwa, and other surimi products))
つなぎに小麦が使われる場合があります。
さつま揚げ
(Satsuma-age (fried fish cake))
つなぎに小麦が使われる場合があります。
ハム /ソーセージ
(Ham / sausages)
つなぎや添加物に小麦が含まれる場合があります。
カニかまぼこ
(Imitation crab (kanikama))
でんぷんや添加物に小麦が含まれる場合があります。
コロッケ・唐揚げなどのお惣菜
Prepared foods such as croquettes and Japanese fried chicken (karaage)
衣に小麦粉が使われることが多く、揚げ油の共用による交差接触(コンタミネーション)にも注意が必要です。
餃子の皮
(Gyoza wrappers)
通常、小麦粉が主原料となっています。
お菓子・デザート
せんべい
(Rice crackers (senbei))
醤油味のものは小麦を含む場合があります。
アイスクリーム
(Ice cream)
製品によっては添加物や香料に注意が必要です。
チョコレート
(Chocolate)
添加物や香料に注意が必要な場合があります。
スナック菓子
(Snack foods / Snack chips)
製品によっては小麦を含む原材料や調味料が使用されている場合があります。
飲み物
麦茶
(Barley tea)
大麦由来のため、厳格なグルテン回避が必要な方は個別確認をおすすめします。
一部のビール/ 発泡酒
(Some beers and happoshu (low-malt beer))
麦芽や小麦を原料とする製品があります。
外食メニュー
寿司
(Sushi)
一般的に寿司には米酢が使用されることが多いですが、使用される酢や調味料は店舗や製品によって異なります。醤油には小麦が使用されていることが一般的です。
焼肉
(Yakiniku)
たれには醤油など、小麦を含む原材料が使用されることが多く、下味にも使用されている場合があります。
お好み焼き/ たこ焼き/ もんじゃ
(Okonomiyaki / Takoyaki / monjayaki)
通常、小麦粉が主原料です。
うどん / そば
(Udon / Soba)
うどんは小麦が主原料です。そばは十割そばでも、共用設備や同じ湯で調理される場合があるため注意が必要です。また、出汁や蕎麦つゆには、醤油が使用される場合があります。
揚げ物全般
(Deep-fried foods)
揚げ油の共用による交差接触(コンタミネーション)の可能性があります。

気をつけるべきポイント

1. 「グルテンフリー」という言葉が伝わりにくい場合があります

日本では、お店によってグルテンフリーやセリアック病への理解や対応が異なります。そのため、「私はセリアック病です」と伝えるだけでは、必要な内容が十分に伝わらない場合があります。

**そのような場合、「私は小麦を食べることができません」と伝えた方が、意図が伝わりやすいことがあります。
もちろん、この表現だけでは疾患について十分に説明できるわけではありませんが、小麦を避ける必要があることを伝える方法の一つとして役立つ場合があります。

2. 飲食店のメニューには原材料の記載がない場合があります

スーパーやコンビニで販売されている加工食品には、アレルゲンなどの表示が記載されていることが多い一方で、飲食店のメニューには原材料が詳しく記載されていない場合があります。

また、お店によっては、スタッフが使用しているすべての原材料をその場で確認できない場合もあります。気になる点がある場合は、原材料や調理方法についてお店に直接確認することをおすすめします。

3. 交差接触(コンタミネーション)の可能性について

日本では、お店によって調理方法が異なります。店舗によっては、以下のような調理方法が行われている場合があります。気になる点がある場合は、原材料や調理方法についてお店に直接確認することをおすすめします。

• 同じ揚げ油で複数の食品を調理する
• 異なる種類の麺や食品を同じゆで湯で調理する
• 調理器具や調理スペースを共用する

4. 比較的選びやすい食品の一例

次のような食品は比較的選びやすい場合がありますが、原材料や調理方法について確認することをおすすめします。

• 白ごはん・玄米
• 刺身・納豆(醤油や添付のたれにご注意ください)
• 塩焼きの魚(たれやソースを使用していないもの)
• 枝豆
• シンプルな味付けの漬物
• 事前に調べたグルテンフリー専門店や自然食レストラン

メニューを選ぶ際は、必要に応じて原材料や調理方法をご確認ください。

5. 便利なツール・アプリ

旅行中は、次のようなツールが役立つ場合があります。

• アレルギーカードアプリ(一部は多言語に対応)
• 翻訳アプリ
• AIチャットツール
• アレルギーや食事制限について記載したカード

【例】
「小麦やグルテンを食べることができません。これには小麦が含まれていますか?」
「小麦アレルギーがあります。小麦を使用していない料理はありますか?」

言葉が通じにくい場合でも、カードを提示することで、よりスムーズに伝えられることがあります。

(June 2026)